リリカルな思考
2006-10-26T23:46:14+09:00
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日常から知りうる何かを書き留める作業
Excite Blog
遠いメダル
http://balanced.exblog.jp/4164675/
2006-02-17T03:08:54+09:00
2006-10-26T23:46:14+09:00
2006-02-17T03:08:54+09:00
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Think about Sports
なかなかメダルを取れない日本勢。こうなると、夜更かしのモチベーションがだんだん維持できなくなってしまうところだ。それでも、4年に一度の祭典を楽しまないわけにはいられない。なんだかんだで、夜中前のスポーツニュースのダイジェストも、結果が良くないからか割かれる時間は短い。それがまた、もどかしいのである。
さて、メダルに届かないという現実について。
スポーツナビから引用するが、
*****
鈴木恵一監督はこう言う。
「力のある人間が負けるというのは残念ですね。
五輪というのは、力があっても運命とかみ合ってくれないとダメなんです」
*****
運命という言葉。納得できる部分も、確かにある。ただ、今回の中継を見ていて、全体的に今回の五輪での戦いにおいて欠けている点は、運命だけではない。
それは、勝つ、という意欲の不足に感じるのだ。
運命が必要なら、それを絶対に自分が掴んでやろう、という意思が欠けているように思う。
テレビの前で素人が勝手なことを言ってると思われるのを承知で、もう少し書いておくと、例えば解説者である強化コーチの言葉。
「これまでどおり、いつもどおりの滑りをすればチャンスはあると思います。」
もし自分が、この方の目の前にいたら、迷わず反論するだろう。そんな気持ちでメダルが取れるほど、五輪は簡単ではないのだと。4年に一度の一発勝負が、いつもどおりにいくほど簡単なら、スポーツなど面白くない。それまでの実力を超えるための集中力でもって、爆発的にアドレナリンを分泌できなければ、勝てなくて当然だ。他国に比べてナショナリズムの薄い日本人であれば尚更のことだ。それに対する認識がコーチ陣にないのが問題なのだ。
ここ最近の夏冬のオリンピックで、「金メダルを獲る」と公言して、見事に金メダルを獲ってきた日本人は、自分が覚えている限り、
谷 亮子
北島 康介
この2人くらいかもしれない。「メダルを狙う」という言い方をしていた選手は多い。「狙う」と「獲る」では全然違う。冬季オリンピックの選手たちは、谷、北島の両選手に、五輪で金メダルを獲ることがどういうことなのかを、直接聞くべきではなかったか。五輪で勝つためには、どれだけ自分を追い込み、高め、本番で実力以上の力を出すか、それがどれだけ大変なことか、助言をもらうべきだったのではないか。
世界に誇れる日本人アスリートは、数少ない。北島、谷は、そういう話が来れば、心から喜んで力を貸したに違いない。精神力の強さがなければ、五輪を勝つことはできない。そんなことは充分分かっているはずなのに、実績に慢心になる。世界記録保持者の加藤も、気楽に構えすぎたのではないか。外野から見て悲壮感が漂うくらいの努力なくして、五輪の金メダルは奪えない。だからこそ、五輪の金メダルは他の世界大会とは比較にならない格別の価値を持つ。谷も、北島も、それにとことんこだわったから、頂点を極めたのだ。
例えば、スノーボード・ハーフパイプの成田童夢。敗れて流した涙に、ようやく五輪という戦いの険しさを体感したに違いない。スキー・ジャンプの岡部。W杯では表彰台の常連なのに、ノーマルヒルであの惨敗。五輪で「いつも通り」に飛ぼうと思っているのならば、ラージヒルでも結果を残すことはできないだろう。思えば長野五輪では、原田の失敗ジャンプによって、今回は自国開催だけに絶対に負けられない、という極限まで追い込まれたプレッシャーが生まれたからこそ、あの逆転劇を生んだのかもしれない。原田の前に大ジャンプの口火を切ったのは、他ならぬ岡部だ。8年前のあの気持ちを思い出してくれればいいのだが。
逆に、スノーボードクロスに女子で初参戦する藤森由香。大会前のインタビューで、彼女はこう言っている。
「自分にとっては、遊びの延長。五輪も、遊びに行くような感じ」
本人がどう思っていても構わないが、彼女は完全にアスリートとして失格だと思う。五輪に遊びに行くつもりなら、日本代表選手を名乗る資格は無い。少なからず国費が使われている国同士の実力を競う大会に、そんな気持ちでいる人(もはや選手とは書けない)を選んでしまうことも残念だ。他の選手からも「五輪を楽しむ」という言葉は聞かれる。しかしそれは、真剣勝負が快感である、という意味でなくてはならない。例えば、6月に行われるサッカーW杯。もし、日本が予選リーグで簡単に敗退したとして、「サッカーを楽しんだ」「遊びの延長です」などと選手がコメントしたとしたら、成田空港でタダではすまないのは間違いない。
国を代表する戦いというのは、そういうものなのだ。出場するからには、それまでの自分の実績以上のものを一発勝負で爆発させる。それができないのであれば、最初から五輪に出場しないで欲しい。実力が及ばなくても、自分のベストを出し切るための最大限の努力をおこなえて初めてアスリートなのだから。 だからこそ、我々は彼らを尊敬し、応援するのだ。
今回の五輪の結果が悔しいものになるのならば、長野五輪の時のように自らを追い込むことをもう一度思い出し、実力と精神力を磨いてバンクーバーに臨んで欲しい。
もちろん、自分の夜更かしな日々は、まだまだ終わらない。
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ミュートにしても反吐がでる。
http://balanced.exblog.jp/4068018/
2006-01-23T23:37:04+09:00
2006-10-26T23:46:14+09:00
2006-01-23T23:37:05+09:00
beyond6690
時事の関心事など
日本は法治国家だ。法の下に過ちを犯せば、等しく裁きに合うだけのことだ。それ以上でも、それ以下でもない。
で、今日の「報道ステーション」だ。
この報道の仕方。これまで時代の寵児のごとくもてはやしてきたくせに、ザマアミロ的な罵倒報道をこれでもかと繰り返す見事なまでの手のひらの返し方。
報道ステーションの関係者、あなた達のほうが、よっぽど人間のクズだ。そういう罵り言葉だけは本当に達者で終わることが無い。聞いているだけで反吐がでる、あなた方の報道の仕方に。
で、音声を消してみる。ミュートってヤツ。
罵倒は終わらない。たたみ掛ける字幕スーパー。
「堀江容疑者、拘置所では-2℃の独房に。」
どこまで人間の尊厳を踏みにじれば気が済むのだろう。
まだ、ホリエモンは犯罪者じゃない。容疑者である。逮捕された後にどこに拘置されたかまで報道された逮捕者がいただろうか。最初に書いたが、ホリエモンは法治国家である日本人として、法の下に過ちを犯した一人として、等しく裁かれるだけなのだ。
もちろん、国民も本当にバカになってるわけではないから、今回の捜査が「みせしめ」であることは薄々わかっている。
つまり、「等しく」ではない。今頃、自社の証拠書類を一生懸命隠滅している同業者も沢山いることだろう。ホリエモンは世渡りに無頓着だったが故に吊るし上げられたに過ぎない。
今回の報道のやり方が真に正しいと思う日本人がいるなら、それはとても残念なことだ。犯罪者になった人間の尊厳を否定することは個人の考えだから構わないと思う。そうであるなら、死刑宣告が決まっても「何かの間違いだ」と言ってのける宮崎被告が15年以上ものうのうと生き続けていることを、そして彼に対する報道のされかたをどう考えるのか答えて欲しい。
宮崎事件。
幼い子が次々と誘拐され、殺された。被害者は、子供たちを知る人々。殺人者は、今ものうのうと生きている。
耐震構造偽造事件。
被害者ははっきりしている。マンションを買ってしまった人達。明確な被害者が存在する。まだ東京地検特捜部は、未だその加害者を明確にすることもできずにいる。
ホリエモン逮捕。
ホリエモンは私腹を肥やしたという。法に背く形で。でも、その事件で格段の被害にあったという被害者は明確ではない。それよりも、今回の捜査で一斉に値下がりした株価のせいで被害にあった個人投資家が山ほどいるのは皮肉なことである。個人投資家の損金は、結局大金を動かせるごく少数の人達の懐に納まることになった。もちろん報道はされないのだが。
ライブドアショックは、特捜部のやり方によっては、経済にここまでの悪影響を与えずに実施できたはずだ。その点に対する責任が東京地検にあることはしっかりと認識されるべきだと考える。容疑者に非難と罵声を浴びせることだけが生きがいのメディアが、そんなことを考えるはずがないことも、残念ながらわかっている。
もちろん、早々にテレビの電源は切ってしまったわけだが。
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コテンパンなのだ。
http://balanced.exblog.jp/3682048/
2005-10-26T22:56:54+09:00
2006-10-26T23:46:14+09:00
2005-10-26T22:55:56+09:00
beyond6690
Think about Sports
まあ、ここまで完敗なら、来年へのいいモチベーションができたというものだ。
星野タイガースの時は、甲子園で3連勝したことが甘さとなって、翌年は振るわなかった。今年のホークスが、プレーオフでの敗戦をバネにして驚異的な勝率を残したように、来年のタイガースも期待できるはずだ。
今年の日本一決定戦は、マリーンズとホークスのプレーオフで決まった感があったのも否めない。残念ながら、タイガースファンの自分でも今更ながらそう思ってしまう。そのくらい、あの5連戦は素晴らしい試合だった。
痺れるような凌ぎを削り、勝ち上がって間もないマリーンズと、
他チームの脆弱さも味方して余裕で優勝し、試合勘の鈍ってしまったタイガース。
神経の研ぎ澄まされ方が違ったのだ。
プレーオフを戦ってきた試合数の差。それは、パリーグがプレーオフ制を導入して以来、日本一になり続けている事実からも推測できる。
やはり大リーグと同じように、両リーグの1位、2位で4強トーナメントを組んで日本一を決めるほうが良い。各リーグでは、勝ち数、あるいは勝率で単独にリーグ優勝チームを決めれば良く、日本一は、セリーグ2位VSパリーグ1位、セリーグ1位VSパリーグ2位、からのトーナメントで決すれば良い。昨年のメジャーワールドシリーズでレッドソックスがワイルドカードからチャンピオンになる展開は許されるのだ。なぜなら、リーグ制覇したチームは、140近い試合数の積み重ねの結実として、その勲章は残るからだ。
言い訳はしない。
タイガースは、全てにおいてマリーンズに敗れ散った。
そして、我々タイガースファンは、もはやリーグ優勝で満足するファンではなくなった。
この意味は、実に大きい。
阪神タイガースよ、今年一年、素晴らしい野球をありがとう!
来年も、また、たのんまっせ!!
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7℃
http://balanced.exblog.jp/3673110/
2005-10-25T00:38:23+09:00
2006-10-26T23:46:14+09:00
2005-10-25T00:37:38+09:00
beyond6690
日常にて
冬は、すぐそこに。
近くの国道に、「ただいまの気温○○℃」という標識があるわけだ。
夜10時半に、この温度を。
恐るべし、一桁温度。
でもって、明日の最低気温が3℃との予報だ。
まだコタツも出してない。布団も夏布団に毛布一枚でしのいできた。確かに、寝るとき足先はすっかり寒いのだ。それでも、我慢してきたわけだ。
一桁温度だと、知らされるまでは。
結局、近代社会における人間は体感よりも先に文字や記号で物事を判断してしまう。緑色の液体が「お茶」と書かれたペットボトルに入っていれば、それをお茶だと思う。飲んでみて初めて、それが緑色の絵の具を溶かした水だということに気が付く。そういうものだ。
あのディスプレイが12℃を表示していれば、本当は7℃だとしても12℃ならまだまだ暖かいと思うのに。
まだ10月なんだ。
もう少し、冬のことを考えずにいさせて欲しいのに。
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虎党の祝日
http://balanced.exblog.jp/3547264/
2005-09-29T22:39:11+09:00
2005-09-30T01:10:54+09:00
2005-09-29T22:38:09+09:00
beyond6690
Think about Sports
思えば2年前、自分はその瞬間を、給油中のガソリンスタンドにて、車のAMラジオで聞いていたのだった。給油中にいきなりガッツポーズをするドライバーに、さぞ店員は驚いたことだろう。
そして今日、またしてもその瞬間を、車中のAMラジオで聞き届けることになった。
2年越しの偶然。不思議なものだ。
そして、その嬉しさも、本当に同じだ。
阪神タイガース、セントラルリーグ優勝!!
「2年前に、忘れ物をしてきている」
岡田監督の言葉。
そう、ファンが本当に見るべきは、日本一監督となって宙に舞う岡田監督。スタンドに舞い上がる日本一のジェット風船。
そして、皆で歌うべきは、日本一の応援歌、六甲おろし。
今日だけじゃない、これまでのペナントレース、日々喜び、楽しみ、悔しがってきた。
日々是、虎党也。
おめでとう、阪神タイガース!
今日は、お祝いの通過点。
さあ、日本一になろうじゃないか!!
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世界に誇ろう、愛・地球博!
http://balanced.exblog.jp/3490895/
2005-09-19T01:46:00+09:00
2005-09-19T01:46:57+09:00
2005-09-19T01:45:10+09:00
beyond6690
日常にて
半年の月日は、かくも早きもの也。
延べ入場者数は、2000万人を突破するとのこと。自分は結局、愛知万博には正式オープンから一度も足を運ぶことができなかった。内覧会で満足してしまったわけではないが、あれだけ混んでしまうと、普段から人ごみ嫌いな自分としては、なかなか気が進まなかったのも事実。リニモとシャトルバスだけで1500万人なんて絶対無理だろうな、と出展者側の一員として思ったこともあったし、公式サインに情報が少なすぎやしないかと協会に意見したこともあった。9ヶ月くらい前まで自分が万博運営側の人間だったことが、懐かしくもあり、驚きでもある。
目標の1500万人を達成し、これまで格段の事故も起きていないことは、本当に素晴らしいことだ。このまま閉幕を迎えることができたなら、愛知万博は大成功だと心から思う。自分は、出展関係者という立場にいたので、万博協会の方々が開催前までどれだけ大変な思いをして、日々遅くまで仕事をしていたかを知っている。国内出展者の大手企業の要望に極力対応するべく日々頭を悩ませ、周囲と調整を続けてきたことを知っている。そういう自分も、協会の担当者に無理なお願いを頼んだ一人である。今でも、万博協会の関係者の方々には心から感謝しているし、時間が許すのなら、思い出話を肴にゆっくり慰労の酒でも酌み交わしたいところである。
その意味でも、彼らの努力はしっかりとどこかで賞賛されなければならないし、この万博の大成功を日本から誇りを持って世界に発信しなくてはならない。前回のハノーバー万博は、大失敗だったと酷評された。愛・地球博もハノーバー博と同じ環境万博であり、それゆえ環境万博を連続して失敗すること自体が許されない、という大きな重圧が最初から存在していた。数を重ねた出展者会議が、定時刻に終わることはなかった。各出展者の個別の主張よりも先に、関係者全員がこの万博を成功させようと意見を交わし続けたのだ。
1年半前、あの会場は何もない野原だった。1年未満の短工期であれだけの建築群を造りあげ、世界各国の展示物を迎え入れた。 最先端ロボットと古代のマンモスが同居し、グローバルコモンを一周すれば、ちょっとした世界一周旅行をした気分になれる。世界各国の料理をちょっとずつほうばりながら歩くのは楽しい。
元々名古屋市は、ごみの分別を徹底していることでも有名だが、この万博では会場から出た生ごみをバイオマスとして燃料電池にて発電する実証装置や、廃水を中水として再利用する実証プラント、太陽光をはじめとする自然エネルギーの積極利用など、国内の最新の環境技術を駆使することでも、世界へアピールできたと思われる。一方で、名古屋市民は、日々万博渋滞を我慢した半年だったはずであり、これも賞賛に値すると思う。
余談になるが、万博の公式ガイドブックには、自分が書いた文章が少しだけ載っている。開催前に新聞社の取材も受けた。そういう意味でも、愛知万博が無事に成功裏に終わることは、とっても嬉しい。あと7日あまりの祭典・・・大いに盛り上がって、事故なく閉幕して欲しい。
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可決か、解散か。
http://balanced.exblog.jp/3266086/
2005-08-08T14:37:04+09:00
2005-08-08T14:36:55+09:00
2005-08-08T14:36:55+09:00
beyond6690
時事の関心事など
今日の午後、郵政民営化法案の参院での採決がおこなわれる。否決時には、即日衆院解散である。
自分は、民間人であるが、なぜか大勢の公務員の方々と仕事をしてきたので、およそ公務員がどんな感じか、というのは察しがつく。一つだけいえるのは、民間人は企業の財務状況によっていつでもリストラされるリスクがあるが、公務員は営利に無関係なのでそれがない、ということである。
もう一つ付け加えると、営利に関係ない仕事というのは、とにかくお気楽極楽なのである。企業は、利益を産み出す全ての行動に対して責任が伴う。だから、公務員は責任を問われる機会がほとんどない。もちろん、談合などに加担する社会的倫理への責任はあるけれど、それは民間人も同じである。
その意味で、社会的ストレスというものを考えた時に、民間人と公務員は平等ではない。書いていて気が付いたが、民間は「人」であり、公務は「員」である。公務「人」ではないのだ。
ということで、自分も常々公務員の数を減らすか、或いはいつでもリストラできるような仕組みを備えていて欲しいと思う人間なので、立法までのプロセスなどはともかく郵政の民営化には賛成である。これまでも、大きな国営産業を民営化する再には揉めに揉めているから、今回こういう顛末になってもさほど驚くことはない。一方、しっかり認識されておくべきは、過去に民営化された国鉄、電話(現NTT)、タバコ(JT)のどれもが民営化して問題なく機能しているということだ。
民営化にあたって、企業構成員が全く新しい人材でスタートしているわけではなく、それまで公務員だった人達が、民間企業人としてこれらの企業を作り直したのである。郵便局の人が民間人になると、まともな民間郵便会社が作れないとでもいうのだろうか。もちろん、多少の人員整理は伴うが、まさにそれこそが公務員でない民間の人々が日々奮闘している普通の姿なのだから、それを嫌がることは、自分に民間人とは違う既得権益があることを認めることに等しい。
とまれ、あと数時間で結論は出るわけだが、久しぶりに政界を二分した法案審議になることは悪いことではない。
でも、二分しているのは政界だけかもしれない。自分も含めて、多くの民間人が、民営化によって今の郵便事業に大きな可能性を見出せるのではないかと期待を持っていると思うのだ。答えは、法案が廃案になったときの株価変動に現れてくるとはずだのだが・・・
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400km上空からの言葉
http://balanced.exblog.jp/3247507/
2005-08-05T02:45:49+09:00
2005-08-05T17:52:57+09:00
2005-08-05T02:45:48+09:00
beyond6690
時事の関心事など
スペースシャトルに乗っている野口さんと、小泉首相との交信での会話である。
野口さんは首相の質問に対して慎重に言葉を選び、子供たちに宇宙への夢を持たせるようなメッセージを宇宙から送ってくれた。
「(船外活動は)自分が星になった気分」
「400km下に、地球という床があるかと思ってしまう」
「地球は、確かに青い。ですが、同時に宇宙の闇、本当の闇もまた凄いです」
いやあ、おそらく、おそらくである。自分もロマンチストなんだと思う。そんな野口さんの言葉に、「おおーっ、カッコイイ、うらやましい!」と心底思った。もちろん、自分が宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999をテレビや映画で観て育った世代だからというのもある。その頃の男の子の将来の夢は、パイロットか宇宙飛行士が圧倒的だったのだ。
ところが、当の首相は、そんな野口さんの言葉にウンウンうなずくだけで、かつて貴乃花に送った「感動した、ありがとう!」的な雰囲気とは全く無縁のリアクションだった。野口さんのこんなロマンティックな言葉の後に、
「宇宙ラーメンはどうでしたか?」
と返してしまうのである。
政治家とは、皆こうもロマンがないリアリストばかりなのだろうか。少々がっかりさせられた。時期も時期、郵政の民営化で解散の瀬戸際に追い込まれている現状はわかる。でも、それと宇宙からの夢のある交信とは、別物であろう。いみじくも国のトップに立つ人が、宇宙へのロマンを持ち合わせていない・・・小泉首相を男としてみれば、なんとも面白くないヤツだと言わざるを得ない。
ロマンのない男が、将来を見据えることはできないと思う。もちろん、男は全員ロマンチストではないだろう。
でも、思う。
宇宙に夢とロマンを感じない男は、人の上に立つ器ではない。
なるほど、だから日本はいつまでたっても長期的な国家戦略を立てられないでいるということか。ま、今更期待するほうが無理かもしれないっていうのも、わかってはいるが。
野口さんにお願いしたいことがある。
今日の交信の言葉は素晴らしかった。でも、もっともっと日本語を勉強して、今の子供たちに、宇宙飛行士での仕事を通じて夢を与える言葉を、たくさんたくさん持っていて欲しい。言葉と行動、その両方を本当に持ち合わせている人間は、他人にも夢を持たせることができると思うから。
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7・18 三沢vs川田
http://balanced.exblog.jp/3148229/
2005-07-19T04:48:14+09:00
2005-07-20T18:55:14+09:00
2005-07-19T04:48:05+09:00
beyond6690
Think about Sports
自分もすっかり年を取り、一応節制を持つ大人になったらしい。昔なら、大技がでるたびに声を上げ、返せそうにないフォールを返すたびに、机をバンバン叩いていたはずだ。それでも、今夜だけは、真夜中にも関わらず、テレビの前でうぉーと(小声なんだけど)何度も声を上げずにはいられなかった。
なぜなら、三沢光晴VS川田利明。
5年振りに実現した、プロレス界最高のシングルマッチ。ブランクとなったこの5年の経緯を書き出すと間違いなく長くなるのでやめておくけど、この5年だけじゃない、もう彼らはプロレス絵巻に20年近く歴史を刻んできた。二人の濃密な時間は、プロレスファンなら誰でも思い出すことができる。
川田が背負った全日本プロレス。三沢が背負うNOAH。でも、今日に限って、お互いが背負っているものはあまり重要ではなかった。川田は、とにかく三沢に勝ちたかった。袂を分かってから5年、自分自身で積み上げてきたものをもう一度三沢にぶつけて、三沢から3カウントを奪いたかった。これまで何度も繰り返されてきたその行為は、5年という月日とともにファンをノスタルジックにさせ、川田自身が「これが最期。終止符を打つ」と試合前に公言していたこともあって、ファンはとにかく静かに試合を見守った。セミファイナルの小橋VS健介の「豪腕対決」の異常な盛り上がりが嘘のように、静かな戦いだった。三沢のエルボー、川田のキック。これまで二人が全日本で積み上げてきた歴史絵巻をもう一度紐解くかのごとく、淡々と、そして厳しく重い技をお互いに打ち合っていく。
川田にも、何度かチャンスはあった。それでも、三沢の驚異的な粘りの前にフォールは奪えない。攻勢が逆転し、致命的な技を何度か喰らってしまってからの川田は、とにかく哀しかった。もはや意識はどこかへ飛んでいるのだろう、フラフラとコーナーに立つ三沢へと向かう。ノーガードの川田の顔面に強烈な三沢のエルボーが飛ぶ。何度も何度も、乾いた音が響き、悲鳴に近いどよめきがドームを包んだ。打たれても打たれても倒れない。そんな川田の背中に、ついこの前この世を去った橋本真也が重なっていた。勝ちたい、というその一心だけで、フラフラになりながらも相手に向かっていく。乾いた音に跳ね返されても、まだ二本足で立っている。どよめきがうなりへと変わっていく。10発近くノーガードでエルボーを喰らったあと、ようやく川田は三沢のもとに辿り着く。そして、もう一度眼をカッと見開き、意地だけでエルボーを打ち込んだ。それが、橋本が打たせたエルボーに見えてしかたがなかった。もう一度、三沢のエルボーを喰らったところで、全ては終わった。三沢のランニングエルボーが、フラフラとリング中央によろめいていった川田のアゴを打ち抜く。5年のブランクを経て、また川田はリングに大の字になって負けた。
高校時代からの、一年違いの先輩と後輩。
それが、ずっと変わることのない二人の関係である。
必ず越えたい壁。でも、どうしても越えられない、高い壁。
川田利明は、ある意味もっとも哀しい運命を背負ったプロレスラーなのかもしれない。セミファイナルは、本当に素晴らしい激闘だった。今年のベストバウトに選ばれるのは、もはや間違いない。それでも自分は、メインのこの試合のことを書き残さずにはいられないのだ。
リリカルなメインンベントがあってもいい。
リリカルなプロレスが、あっていいのだ。
ずっと自分が川田に惹かれていた理由が、やっと分かったような気がした。激闘も、哀愁も、全て存在するのがプロレスなのだ。故ジャイアント馬場が「なんでもありなのがプロレス」と言った意味は、ここにあるんだと思う。ただ相手を倒すことだけが目的の格闘技との違いは、ここにある。意識が飛んでフラフラになり、ノーガードで打たれ続けても、試合が終わったりはしない。鍛えた体を張り、相手の技を受け続け、最後に壮絶に散るという生き様を見せつけることこそ、プロレスなのだから。
川田よ、今日は本当にいい試合だった。
橋本も、心から喜んでいると思う。
ありがとう!
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破壊王よ、永遠なれ!
http://balanced.exblog.jp/3106998/
2005-07-12T02:37:27+09:00
2005-07-16T12:16:03+09:00
2005-07-12T02:37:38+09:00
beyond6690
時事の関心事など
プロレスラー橋本真也が、突然この世からいなくなってしまった。
プロレスファンにとって、こんなに寝耳に水な、悲痛な知らせはない。小学生の頃からタイガーマスクに熱中し、武藤・蝶野・橋本の闘魂三獣士の成長を見守ってきた我々の世代は、ことさら残念に思っているはずだ。まさしく、同じ時代を生き、プロレス大歴史絵巻の中心人物だった橋本真也。その早すぎる悔やみきれない死に、心から哀悼の念を捧げたい。
今、かつての橋本の破壊王としてトップに君臨していた姿を、本当にはっきりと思い出すことができる。胸板へのミドルキック、水面蹴り、空手チョップ、DDT、ニールキック、そして垂直落下式DDT。技の数が多くなくとも、その一つ一つが重く、説得力があった。武藤、蝶野、馳、健介、長州、藤波・・・名勝負を挙げたらきりがない。
天龍の逆水平が、橋本の胸板、いや胸の脂肪にめり込む。胸板が見事に真っ赤に染まる。お返しとばかりに、天龍の胸板に重たいミドルキックをぶち込み、天龍を悶絶させる。小川直也との新日本引退をかけた死闘は、観るものを震えさせ、時に涙させた。そこには、何度倒れても起き上がってくるヤツが一番怖い、というプロレスラーの原点を見せつけた橋本がいた。新日を離れてからZERO-ONEを旗揚げし、他団体への交流の足がかりをつくった。三沢のエルボーも喰らった。高山のニーも喰らった。かつてのライバル小川ともタッグを組んだ。どんな相手でも、その胸板へキックをあびせるだけで、橋本は破壊王として存在できた。そのくらいカリスマを持った数少ないプロレスラーだった。
ここ数ヶ月、新日本のリーダー蝶野は、事あるごとにテレビを通じて橋本の復活を呼びかけ続けた。武藤も、健介も、そして小川も高山も、橋本の復帰を待っていた。ヤツをぶちのめす・・・長い戦線離脱の間にも、常に強者に対するターゲットであり続けた。こんな偉大なプロレスラーが、こんなことになるなんて・・・「本当に、今でも信じられない。そして、信じたくない。」小川直也の言葉は、プロレスを愛するファンなら皆同じ思いだ。
頭の中で、橋本真也の入場テーマがずっと鳴り続けている。
ハチマキ姿で、リングで仁王立ちする、破壊王の姿が。
ハッシモトッ!ハッシモトッ!ハッシモトッ!ハッシモトッ!・・・
破壊王 橋本真也よ、永遠なれ!
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日本プロ野球 終身名誉監督
http://balanced.exblog.jp/3057653/
2005-07-04T02:45:10+09:00
2005-07-04T02:49:54+09:00
2005-07-04T02:45:22+09:00
beyond6690
Think about Sports
で、ミスターがやっとベースボールに戻ってきた。
球場に足を運べるようになったこの日が、ミスターの本当の退院日だと思う。
アテネ五輪を目の前にして、病床に伏すことになったミスター。For The Flagを掲げて日本代表に檄を飛ばしていた頃の映像と比べ、長い入院生活明けのミスターは、少々年老いてしまったように見えた。
ミスターがVIP席に姿を見せたとき、東京ドームは今まで聞いたことのない大歓声に包まれた。右手をポケットに入れ、いつのものように左手をあげて歓声に応えるミスター。でも、その笑顔は、昔と同じ。野球ファンだけでなく、多くの日本人が愛する一人のカリスマの存在が、そこにあった。あの笑顔だけは、どうしようもなく素敵なのだ。自分も、年老いてもああいう笑顔を持っていたい、と強烈に思ってしまった。
そんな素晴らしい日。記念すべき試合に、巨人は実に簡単に負けた。応援しているファンが、それをどう思っているのかは知らないけれど、タイガースファンの自分から見ても、ざまあみろと思うより先に、まず今の巨人というチームに情けなさを感じずにはいられなかった。
今の巨人ファンは、ファン心理として根本的な矛盾を抱えているのではないだろうか?
巨人は、長嶋茂雄を、二度も監督から解任した。
長嶋茂雄がそのDNAを注ぎこんで育てた原辰徳も、実に簡単にクビにした。
そして、原監督時代より全く成績の残せなかった堀内監督が続投し、今年もこの有様である。
今日のミスターへの大声援は、一体何だったのか。
ミスターは、巨人から解任されたのだ。ミスターが現役の頃の世代のファンは、ミスターが解任されると同時に、巨人ファンを止めている人が多いという。それくらい、巨人を愛する以上に、長嶋茂雄を愛していたのだ。
つまり、今の巨人ファンは、そこまでミスターへの愛を持っていない人達で構成されている。なら、なおさら今日のミスターへの大歓声は何なのか。
結論として、一つ提案しておきたい。
もはや、ミスターは巨人とは何の関係もない野球人だ。「日本人にとって『ミスター』とは、長嶋茂雄のことを指す」ということは共通認識されており、それを外国語関連の辞書にも記載する必要があると、自分は本気で思っている。日本に、そういうカリスマが一人くらいいてもいい。
だからいっそのこと、巨人軍終身名誉監督(?)なんていう小さくてツマラナイ肩書きは外してもらいたい。
これからは、
「日本プロ野球 終身名誉監督」
で、いいではないか。
終身よりも、永世という言葉が正しいかもしれない。
ミスターの野球場への退院を喜んだのが、堀内監督を応援する巨人ファンだけではないことは、今日はっきりと分かっている。
日本中の野球ファンが、心から喜んだのだ。
いや、日本中が喜んだ、というのが正しい。
だからこそ、彼は「ミスター」と呼ばれるに相応しい、素晴らしい野球人であり、日本人なのである。
自分は、これからもコテコテのタイガースファンだけれど、ミスター長嶋茂雄を心から尊敬し続けることも、変わることはない。
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大真面目な大風呂敷
http://balanced.exblog.jp/3057420/
2005-07-04T01:54:47+09:00
2005-07-04T01:54:49+09:00
2005-07-04T01:54:49+09:00
beyond6690
日常にて
で、自分は彼らの音楽をまともに聴いたことはないのだけど、そのインタビューで非常に興味深い発言をしていたので、ちょっとメモしておこうと思ったのである。
「自分の為に作った曲とか、自分が満足するだけの曲は、5分で飽きる。でも、人の為に作ろうと思うと、何百時間でも費やせる。」
「今度のミニアルバムの金額は1000円。是非、子供たちに買って欲しい。一日100円のお小遣いをもらってる小学生とかが、10日我慢すれば買うことができる。そうやって、少しづつお金を貯めてレコードを買う、音楽を手に入れる、ということをやって欲しいんだ。」
「もちろん、今の日本のトップの人たちと肩を並べられるようになりたい。有名になりたい。自分は、子供の頃ミスチルに本当に憧れていた。ああいう風に有名になりたいと思って、ここまできた。これからも、どんどん良い曲を作ってビッグになっていきたいし、アメリカでもトップを取りたい。坂本九さん以降日本の音楽がアメリカでヒットしていないけど、だからこそ世界でも通用する音楽を作って行きたい。もちろんグラミー賞も獲りたい。DefTechとして、グラミーを獲りたい。」
寝ぼけ眼だった自分も、彼らの「グラミー賞を獲る」という言葉を聞いた頃には、すっかり目が覚めていた。彼らは、実に真剣な表情で「グラミー」という言葉を口にした。おそらく今まで知りうる邦楽のアーティスト(と呼べない人がほとんどだが)から、初めてグラミーという言葉を聞いたと思う。
もちろん、グラミー賞と音楽芸術の高さが全てイコールではないけれど、日本のレコード大賞とはまったく違う全世界レベルのアワードだ。音楽に携わる日本人として、そこに目標を定め、それを真面目に公表してしまうことは、とても勇気のいることだし(宇多田ヒカルでさえ言ってないはず)、少なからず日本においてはメディアに打たれる格好の杭となる。彼らはそれを承知の上で、大風呂敷を広げている。その行為自体も素晴らしいが、大真面目に広げているところが、ますます素晴らしい。今、彼らの音楽が、グラミー賞のレベルにないとしても、彼らにその心意気があれば、今後の活動が本当に楽しみにである。
それにしても、確かに自分が中学生の頃は、少しずつ金を貯めてレコードを買っていた。レンタルレコードを借りるのでも、月に数枚も借りれなかった。なぜなら、カセットテープも買わなくてはならないからだ。もちろん、レコードプレイヤーを買ってもらうまでの努力(と言っても、ひたすら親に頼むのだけど)は、今思うに見習うべき根性があったように思う。
今の時代のように、ネットを通じていくらでもコピーが手に入ったり、PCのような劣化しないメディアに音楽データをストックしておくことなどできなかった時代だから、とにかくそこで借りてきたレコードを何度も何度も聴いたものだった。その意味で、今よりも何倍も「モノ」を大切にしていたのだろう。
今は、中古CD屋にいけば、山積みになったCDが一枚100円で売られている。モノが、そして音楽CDが溢れかえった結果ゆえの末路、というのは理解できる。
でも、芸術の価値が、そんな数年で変わることはない。ないはずである。しかしながら、店の維持費を考えれば、一枚100円に利益を見込んではいない。100円でも買ってもらえれば御の字というところだと思われる。
そうなると、CDの中身の価値は、ゼロである。
それこそが、それらのCDの本当の価値ということか?もし誰かがそのCDを100円で購入したとしても、そのCDの価値は100円からスタートする。そんな風に考えていくと、果たして音楽芸術の価値というものが、ますますわからなくなる気がする。
自分は、中学生の時に初めて買ったレコードを、今でも持っている。だから、DefTechの言葉は、とても理解できるし、そういう精神を大切にするべきだとも思う。でも、果たして今の子供たちは、我々の世代とは比較にならない膨大な音楽情報から、そうやってお金を貯めて買うべき音楽に出会えるんだろうか。そして、そういう音楽は今、日本で継続的に生み出されているのだろうか。 思えば、自分が初めて買ったレコードは洋楽で、邦楽のレコードを買ったのは、それから随分先のことであった。もちろん、その頃にはレコードではなくて、CDだったけど。
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尽きぬ強欲が汚すもの
http://balanced.exblog.jp/2887774/
2005-06-06T23:07:12+09:00
2005-06-07T01:11:37+09:00
2005-06-06T23:06:53+09:00
beyond6690
Think about Sports
なんか勘違いしてないか?
8日のサッカー北朝鮮戦。第三国無観客試合のことだ。この試合に勝つか引き分けで日本はW杯行きを決められる。「なのに、その試合に観客がいない・・・」と、嘆くように、何度も伝えるメディア。
日本人は、どこまでも欲の深い民族であり、その中でも特に強欲な人々によって、日本メディアは作られているのだろう。
そもそも、この試合は、北朝鮮のホームゲームだ。
もし、北朝鮮がイラン戦であのような不祥事を起こさなければ、普通に北朝鮮で、5万人の北朝鮮人の応援に囲まれての試合になっているはずである。
今更ではあるが、第三国無観客試合という裁定となったいきさつを、確認しておきたい。
第三国開催になれば、自国の観客が必然的に減るのでアウェーのアドバンテージも減る。ここまではいい。しかし、ここで無差別に観客を入れていいということになれば、両国の経済力の差からいって、観客はほとんど日本人で占められてしまう。つまり、第三国開催で日本のホームゲームに成り代わってしまうのである。
こうなると、同リーグにいるイラン、バーレーンから見れば、日本が北朝鮮戦を2度もホームゲームとしておこなうことが不公平になる。これは、同じアジア最終予選を戦う残りの4国にも同じこと。FIFAが無観客試合を決定したのは、至極当然のことなのだ。どこまでいっても、この試合は北朝鮮のホームゲームなのだから。
それを、イジイジとなじるように、何度も何度も報じる日本メディアがいる。
無観客試合がとても日本チームにマイナスであるかのような言動を繰り返す。しつこく、サッカー解説者に聞いてまわる。その都度、曖昧なコメントを残す解説者達。どこまでも過保護な、日本サッカーメディアとサッカーファンの強欲さが、今回も丸出しなのだ。
だいたい、北朝鮮への裁定を真っ先に喜んだのは、他ならぬ日本サッカー協会とメディア、そしてサポーター達だったではないか。そこまで無観客試合がイヤなら、北朝鮮での普通のアウェーゲームがいいと要求すればいいじゃないか。5万人の北朝鮮人に囲まれて、青いユニフォームを着て、応援してくればいい。試合に勝って、予想通りスタジアムに軟禁状態にされてくればいいじゃないか。それが本来の望みではなかったのか?
グチグチ言うくせに、結局そういうことではない、ってことなのだ。FIFAの公平な(もちろん北朝鮮には厳しい)裁定を悪用して、この試合を日本のホームゲームにすり替えようとしている。本当に、強欲だ。もちろん、それ以上に強欲な人たちは、バンコクの高いホテルによじ登り、狂ったように声援を送るのだろう。まるで、自分たちの声援がなければ、日本代表は勝てないとでも言うかのように。
スポーツは、根底が公平だから、神聖化できるのだ。ピッチに一つだけ存在するサッカーボールに対して、全ての選手が公平なのだ。それゆえに選手たちは、勝っても負けてもお互いを讃え合い、抱き合うことができる。
だから、これだけは言える。
今、日本サッカーファンは、メディアを通じて、サッカーそのものを侮辱している。
神聖であるスポーツの精神そのものを汚している。
なぜなら、メディアは、それがサポーターの声であるように報道しているからである。
8日、日本はほぼ間違いなくドイツW杯行きを決めるだろう。
誰もいないバンコクのスタジアムで。
W杯への切符を手にするのは、健全な精神を持つ、選ばれたサッカーアスリート達だ。
それは決して、メディアやサポーター達では、ない。
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消え行く悲劇
http://balanced.exblog.jp/2821510/
2005-05-28T03:31:28+09:00
2005-05-28T03:41:57+09:00
2005-05-28T03:31:09+09:00
beyond6690
時事の関心事など
もう1ヶ月が過ぎようとしている、あの忌まわしき事故のことについて。本当に、もうあのような惨劇が起きることがない、と言い切れるのだろうか・・・
答えは、否だ。日本の社会資本が一斉に整備されたのは、東京オリンピックをピークとすれば、もう40年近く前ってことになる。最近、航空機の金属疲労によるトラブルが再浮上しているのと同じで、国鉄時代に敷いた線路にガタが来ていないと言い切ることはできないのだ。今回の事故は、亡くなってしまった運転手の無謀な運転に起因するところが確かに大きいといえるが、原因はそれだけではない。線路の劣化、車両の車輪の劣化、古い自動ブレーキシステムの使用、いくつかの原因が悲劇的に重なって起きてしまったのだと思っている。速度だけなら、関西地方は新快速のほうがよっぽど速いし、東京では京浜急行が、あの日の脱線速度以上で日々運転している(京急のホームにて、快特の通過を待てばそれを体感できる)。
と、上記のような原因究明的な話は、もう散々メディアが調べつくし、まるで自らが被害者かのような報道が垂れ流されてきたので、あまり重要ではない。そして、このような事故が起こってしまっても、メディアの偏った情報によって、我々は自らの意識を変えるチャンスを失いつつある。
もし、朝の通勤電車が定刻通りに来なかったら、あなたはいつもどう思うだろうか。
約半数の人が、5分も経たないうちにイライラする、という。
では、東京や大阪などで朝の電車が遅れる原因は何だろうか。
すし詰めの電車に無理やり乗ろうとして、なかなか乗り切れないから少しずつ遅れていくことは、誰でも知っているはずだ。乗り込むのが遅れる→遅れた電車にイライラする→また無理やり乗り込もうとする→さらに遅れる・・・この繰り返しである。今回の事故では、それがオーバーランに起因したものである、ということでしかない。
一方で、電車を遅らせた運転手にペナルティが課せられてしまうことを、我々はテレビで学んでいる。ダイヤを修正するべくスピードを上げてしまうのは、本人の査定のためでもあるし、もちろん乗客の要望でもある。自分も、かつては小田急線で通勤していたから、急行が1本遅れた時の混雑の凄まじさを知っている。だが通勤者は、地獄のような苦しみを味わおうとも、電車を降りることはない。そして、その電車が少しでも「遅れを取り戻して到着して欲しい」と願うのだ。
つまり、遅れを取り戻して欲しかったのは、むしろ乗客のほうなのだ。関西人は、関東人よりもせっかちらしいから、なおさらのことだ。残念ながら、それこそが、朝夕ピストン輸送に絶える日々を送る人々の、共通にして根底の心理なのである。
そして、今回の事故で、我々が本気でそのことについて考え直す機会を、メディアが提示することはなかった。例えば、今より一層オフピーク通勤が推奨されるとか、電車の多少の遅れを許容する共通意識が芽生るとか、通勤ラッシュそのものに疑問を投げかけ根本的な解決を図ろうとする動きは皆無ではなかったか。もちろん、他の電鉄会社が今後運転速度を落とすわけでもない。結局、今までと何ら変わらないのだ。
となれば、今回の事故は、全てオーバーランによる遅れを取り戻そうとした運転手による「一過性の」ものとして、あっという間に人々の記憶から消えていくに違いない。JR西日本も、死んでしまった運転手に全ての責任を負わせるようなメディアの報道に、内心は安堵しているのかもしれない。
だとしたら、今回の事故で、我々が学ぶべきことは結局何もなかったということになる。
本当に、それでいいのだろうか。
本当に、もうあのような惨劇が起きることはない、と言い切れるのだろうか。
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叫べ、自転車隊!
http://balanced.exblog.jp/2587527/
2005-04-25T02:40:31+09:00
2005-04-25T02:58:35+09:00
2005-04-25T02:40:38+09:00
beyond6690
時事の関心事など
いやー、テレビを眺めていて、ホントにびっくりした。何がって、今日の宮城県の衆議院補欠選挙である。
当選 秋葉 賢也 氏
なぬ?!あきばけんや?!
もう、10年も前の話である。自分は、秋葉賢也氏が宮城県の県会議員に初めて立候補した時に、氏の選挙活動のボランティアをやらせて頂いたのである。当時秋葉氏は、30代前半の若さで、後援組織など無いに等しかった。選挙事務所はオンボロの小さな仮設小屋で、選挙カーも1台しかない。ウグイス嬢も、嬢とは呼び辛い女性だった(と記憶している)。中央大学卒業の秋葉氏を応援するため、同大学の法学部(だったと思う)の学生が仙台に応援に来ていた。自分は、友人が引き受けたボランティアに誘われる形で、まったく面識のない秋葉氏の選挙活動に加わることになったのである。
朝6時に事務所に集まる。夜更かしが当たり前の生活を送っていた自分にとっては、それだけでも非常にキツい。若いボランティアは、総勢7人。中央大から7人、自分とその友人で3人。眠い目をこすりながら、肩に候補者名前が入ったタスキをかけて泉中央駅(仙台に近い郊外のベッドタウン)へ移動する。通勤するサラリーマンに、何度もお辞儀をしながら、秋葉氏の名前を連呼し、お願いしますお願いします、と叫び続ける。通勤ラッシュの時間帯は結構長い。絶えることのない人の波に向かって、とにかく一方的に声を出し続けるのだ。8時半を過ぎてようやく通り過ぎる人々の数が減ってくる。都合2時間、朝一からすっかり声がガラガラになる。
一度事務所に戻って短い休憩を取ったあとは、7人全員で自転車に乗り替えて再出発。お揃いのジャージ姿で、一列に隊列を組み、郊外住宅街へと繰り出すのだ。そして、再度のシュプレヒコール。
「仙台の~若い~チカラ~~ 秋葉~賢也で~す!!」
「松下政経塾出身~~ 秋葉~賢也で~す!!」
「若い力で政治を変えま~す 秋葉~賢也で~す!!」
(誰か一人が声を出す) (全員でコーラス)
仙台の宮城野区、泉区の住宅街は、とにかく坂道だらけである。声を張り上げ坂を上り、さらにガラガラ声を振り絞る。既に、午前中でヘロヘロである。昼飯を食べ、また自転車に乗って郊外へ。男7人のガラガラ声は、果たして有権者の耳に届くのか。まったくもって耳障りなんじゃないか。そんなことを考える余裕もなく、夕刻前まで延々と自転車のペダルを踏み続ける。秋葉~賢也で~す!!・・・・
選挙とは、こんなにも大変なものなのだ。
資金力も組織票も持たない、ただ政治への夢だけを持って立候補した一人の新人にとっては。
1票を勝ち取るための努力は、本当に草の根的なことの積み重ねに限られてしまう。我ら自転車隊の叫び声など、かすかな票しか勝ち取れないに違いない。それでも、そのかすなな票がなければ、当選はありえない。夕刻になれば、泉中央駅へ戻り、帰宅の途につく人々へもう一度アピール。何度も何度も頭を下げ、候補者の名前を呼ぶ。宜しくお願いします、宜しくお願いします、とかすれた声で叫び続ける。今になっても、あの時ほど人に頭を下げ続けたことはない。でも、ここまでやって、やり続けて、初めて人の心を動かすことができるのだろう。その横で、秋葉氏本人が必死に自分の政策を訴えている。もちろん、新人である。話し方は流暢じゃないし、迫力もイマイチである。それでも、我々以上のガラガラ声で必死に訴え続ける。足を止める人など皆無だ。選挙活動は、夜の7時までと決まっている。秋葉氏と我々は、残り数十分、最後の力を振り絞り、声を張り上げ、頭を下げ続けた。
最初の一日だけで、自分らもう完全に疲れ果ててしまった。頼まれていたのは3日間だけだったが、次の日も朝6時に事務所へ行かなければならないと思うと、本当にイヤになった。今思えば、友人にくださらない弱音もかなり吐いてしまった。自分の体力と根性不足を棚に上げて。
結局、翌日もその翌日も、めいいっぱい声を張り上げ、自転車を漕ぎ、無事に仕事をやり終えた。最終日には、中央大学の助っ人学生ともすっかり仲良くなり、チームワークがよくなることで精神的な疲れも和いだ。秋葉氏は、その選挙で初当選を果たした。5名の当選枠で、確か4番目だったと記憶している。自分の協力など本当に小さなものだったと思いながらも、その時は素直に当選をテレビの前で喜んだものだった。
当選してからの秋葉氏の活躍などは、一切自分は知らなかった。だから、今日のテレビで秋葉氏の名前を見たときは、本当に驚いた。万歳三唱で喜びの表情を見せている秋葉氏は、あの時と変わっていなかった。スピーチも、それほど上手くなったとは思えなかったし(失礼!)、本当に真面目一本の性格も、変わっていないように見えた。それが、あの時の辛かった選挙活動を良き思い出として甦らせてくれたのかもしれない。今回の選挙では、安部元幹事長なども応援に駆けつけていた。10年という歳月で、秋葉氏は着々と政治家としてのキャリアを積み重ねている。氏の名前が全国に広まれば広まるほど、自分は、氏の初選挙での出来事を、ある時は懐かしく思い出し、またある時は他人に自慢してしまうに違いない。
秋葉賢也氏の、今後のさらなる活躍をお祈り致します。
今回は、まことにおめでとうございました!!
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